Beyond Cafeはデザインカンパニーを目指します。

 
こちらのストーリーは、Beyond Cafe代表・伊藤が2021年末に執筆したnote『伊藤かるろす@BEYOND CAFE』を転載したものです。
 

 
2021年も残り一週間近くになりました。
 
特に直近1ヶ月で立て続けにオフィス移転のリリースや新サービスである第二新卒向けのBEYOND BARのリリース、さらにサービスサイトのリニューアルなど様々な発信を行ってまいりました。最後の締めくくりとして、この1年の振り返りながらも、新たな年に向けての決意表明を行います。
 
これまでに少しでも関わった全てのBeyond関係者の皆様へ そしてこれから関わるであろう未来のBeyond関係者の皆様へ 少しでも我々Beyond Cafeが目指す世界や想いが伝われば幸いです。 お付き合いくださいませ。
 

焦燥感から始まる負のサイクル、答えはやはりユーザーボイスにあった。


 
昨年の10月に以下のようなnoteを書きました。
 
とにかく去年は焦りが止まらなかった。 若さというマジックワードの賞味期限が切れることに恐れを抱いていた。
 
とにかく現状を変えるために新しいことをしなければ、さらに負荷をかけなければ自分がこのまま終わってしまう。
 
そんな想いが強く、そこから年始に掲げた自分のスローガンが「トップスピード」
 
とにかく攻めの姿勢を忘れずに、スピード感をもってどんどん手を打っていこうと生き急いだ結果、これが本当に空回り。
 
どんどん増えるボールと意思決定、それに伴う質の鈍化。 勝てる戦略とは言えない状態にもかかわらず、不安を消し去りたいが故に、戦術の手数を増やし続ける。 言い出せばキリがないほど反省しています。(もちろん全てが失敗ではないですが)
 
そんな状態で2021年9月に丸5年を経て、6期目に突入した際に、もう一度我々は何者なのかを見出すことにしました。 改めて振り返ると我々はマーケットに目を向けているようで、本当の意味では向けられていなかったことに気づきました。
 
もう一度ユーザーの声を一から拾いながら、顧客のインサイトと我々のバリュープロポジションが何なのかを突き詰めていく作業を重ねました。
 
そうしたことを繰り返していくうちに、サービスだけではなく、そもそもの会社としてのあり方を見直すようになりました。
 
「デザイン」と「偶発性」
 
この2つをこれからキャリア教育をアップデートするBeyond Cafeが、いち企業として大事にしていくワードになります。

「デザイン」とは?


 
デザインという言葉を聞くと多くの人が、「目に見えるものや形などの美しさ」をイメージするのでは?と思いますし、昔は私もそれをイメージしておりました。 (なんでこれがグッドデザイン賞に選ばれるんや、と不思議で仕方なかったこともありました)
 
しかし東京大学の山中教授のこちらの記事に出会い、デザインというこ言葉の意味を初めて深く理解できるようになりました。
(NewsPicksさんの有料記事で山中教授がデザインについて解説されている記事がありますのでそちらも是非)
 
デザインとはつまり「設計」であり、常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化することである。
 
この考え方を知った時、改めてハッとさせられました。
 
ユーザーインタビューで出てきた我々の価値は、 エージェントとして「企業を紹介する」というところではなく、 一人一人が豊かに生きるという目的を達成するために、 どう人生を設計すべきかという、「デザイン」だったことに改めて気付かされたからです。
さらにもう一つユーザーインタビューでわかったことがありました。 それは、我々が立てたCHANGE AGENTというスローガンを全く達成できていないことでした。
 
そもそもCHANGE AGENTとは、経営学者のピーター・ドラッカーさんの著作『ネクスト・ソサエティ』の中で書かれている、「組織が生き残り、かつ成功するには、チェンジ・エージェントを作り出さなければならない。」という言葉をひねったものであり、
(1)VUCAの時代、個人が生き残り、かつ成功するためには、時代の変化と個人の変化の間に立ち、いつでも相談できるようなチェンジエージェントを我々から体現していこう
という意味と
(2)そんなチェンジエージェントがたくさん世の中に生み出されることで、業界が持たれているエージェントのイメージをチェンジしていこう
という2つの意味を掛け合わせたスローガンでした。
 
「自分ではできないくらい深い自己分析を行なってもらえたのは本当に助かりました」 「BEYOND CAFEは他のエージェントと違って、取り敢えず企業紹介をしてこないのがいいですよね」
 
こういった声をいただくことは非常に嬉しいのですが、それは(2)の意味で込めた業界全体を変えて行くことが全くできていないということの表れでした。
 
我々は単なる人材紹介屋さんではなく 個人も、組織も、 社内も、社会も、 「働くを夢中に」の実現に向けて、障壁になるものを全て超える。 そのためのデザインをしていく会社である。
 
そう強く認識を改めるとともに、その第一歩として我々は 「キャリアアドバイザーではなく、キャリアデザイナーである」 と再定義し直しました。

「偶発性」とは?


 
さらにユーザーボイスを拾っていくとこのような声がありました。
 
「BEYOND CAFEのあのイベントに行っていなければ、今の会社には絶対出会えていなかったので本当に感謝しています。」 「BEYOND CAFEに行っていなければ、大学4年生になってこんなにも気の合う新しい友達ができると思っていませんでした。」 「大学のサークルの友達とだと話せないけど、BEYOND CAFEで会った人だったら話せる話があるんですよね。」
 
これらの声を聞いた際に改めてBeyond Cafeを創業した時に大事にしていたことを思い出しました。 それは社名にもある、カフェという場がもつ特性である「気軽さと偶発性」でした。
 
今の世の中の本流は「効率化」だと思います。 いかに手軽に、いかに短く、いかに早く必要なものが手に入るかを追い求めている時代だと思います。 本を買うにも今ではamazonでボタン一つで1日で届くし、自分が読みたいであろうオススメの本をレコメンドしてくれます。
 
しかし、そんな時代でもなぜ本屋さんは残り続けているのでしょうか?
 
我々がこだわりたいポイントはここなのです。 たまたまふらっと立ち寄った本屋さんで目にした本が、自分の新しい学びや発見に繋がった経験をお持ちではないでしょうか? 一見効率を追い求めることが全て正しいように思えますが、それによって出会えないwow!があると我々は考えています。
ご存知の方も多いと思われますが、スタンフォード大学の心理学者、ジョン・D・クランボルツ教授が計画的偶発性理論というものを唱えられています。
 
これは「個人のキャリアの8割は、偶然の出来事によって決定される」という研究結果から、成功するキャリアを築くために、偶発の出来事が起こるのを待つのではなく、自ら引き起こすべく行動する必要があるというものです。
 
キャリア教育をアップデートするために、
内的要因...自ら偶発を生み出せる人材を創出すること
外的要因...偶発を生み出せる場づくりをすること
この両方を生み出したいと考えています。
 
コロナによりオンライン化が進んだことで、キャリアの偶発性が生まれづらくなった現在において、オフラインとオンラインの両方を駆使しながら、偶発性をデザインする。 そんな企業でありたいという想いを持っております。

最後に


 
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
 
我々Beyond Cafeはこの「デザイン」と「偶発性」という2つのワードを大事に2022年さらなる飛躍をしていきます。
 
その変化の過程で既存のユーザー様にはもしかしたらご迷惑をおかけすることもあるかもしれません。 しかし、あくまで全ての方々により良い価値を提供するための進化の過程であり、必ずこの会社に出会えて良かったと思っていただけるよう精進いたします。
 
これからも皆様と共により良い世の中を作っていければと思いますので、今後ともBeyond Cafeを宜しくお願いいたします。
 
みなさん良いお年を。
 
代表取締役社長CEO 伊藤カルロス朗誠
 

 

求人に応募する


 

代表をより詳しく知る